東京オリンピック会場予定地におけるポイ捨て深刻度調査
助成・協賛:NPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンド、ガムクリーンカンパニー株式会社
技術協力:株式会社ピリカ
画像@2016,Cnes/Spot Image, Digital Earth Technology, DigitalGlobe, Landsat, The GeoInformation Group, Google
調査結果
調査の流れ
2社からの助成・協賛と40人以上のスタッフの協力を得て、今回の調査を実現できました。本当にありがとうございました。
①調査エリアの選定
東京2020オリンピック競技大会(以下東京オリンピック)の予定会場(2016年5月時点で34箇所)のうち、距離が近い会場同士をまとめた上で
・会場周辺への立ち入り可否
・隣接会場の数
・移転可能性
・最寄り駅からの距離
などを考慮して16の調査エリア※を選定しました。※国立競技場、代々木公園、有楽町、九段下、両国、大井競馬場前、台場、有明、新木場、葛西臨海公園、飛田給、新横浜、江ノ島、浦和美園、さいたま新都心、海浜幕張
②調査ルートの選定
各調査エリアにおいて、
・最寄り駅から会場までの移動ルート
・会場の外周
・移動ルートや外周の周辺
における歩道を調査ルートとして選定しました。③動画撮影
調査用のスマートフォンアプリ※で調査ルートの動画を撮影しました。撮影した総距離は75kmにも及びました。
※本調査では株式会社ピリカが開発したポイ捨て調査システム「タカノメ」を活用して調査を実施しました。「タカノメ」はスマートフォンで路面の動画を撮影し、動画に写り込んだごみの種類や数量を画像解析技術で計測するシステムです。
④動画・画像解析
③で撮影した動画に写り込んだごみの種類や数量を画像解析技術を用いて読み取りました。
⑤目視チェック
トレーニングを受けたスタッフによる目視で最終的なチェックを行いました。(例えば現状のシステムでは「ごみ捨て場に正しく捨てられたごみ」と「ポイ捨てされたごみ」の判別は困難です。人の目で最終的な判断を行うことで品質の向上を図りました)
40人以上のスタッフが合計2,000時間以上かけて、10万個以上のごみやガムをチェックしました。目が...目が...
⑥分析と見える化
結果を集計・分析し、ヒートマップやグラフにまとめました。各会場予定地のポイ捨て傾向や分布が明らかになり、問題を効果的に解決するための準備が整いました!
結果は担当する行政・自治体や関連する可能性のある企業へと共有することで、効果的な問題解決策の開発や実施へと繋げていく予定です。
助成団体と協賛企業
本プロジェクトは下記の団体・企業からの助成・協賛を受けて実施しました。ご支援ご協力に心より感謝申し上げます。
お問い合わせ
名称:東京オリンピック会場予定地におけるポイ捨て深刻度調査
目的:東京オリンピック会場予定地におけるポイ捨ての深刻度を調査し、結果を分析・公表することでポイ捨ての問題解決に向けた施策の効率化を促すと共に、問題に対する興味・関心を喚起する。最終的な目標としては、本調査によって得られた2015年度時点の関東圏におけるポイ捨て状況を基準として、2020年までに関東圏のポイ捨てごみ数量を半減させることを狙う。
日時:2015/11/22〜2016/4/3
場所:東京オリンピック会場予定地周辺の16エリア
国立競技場、代々木公園、有楽町、九段下、両国、大井競馬場前、台場、有明、新木場、葛西臨海公園、飛田給、新横浜、江ノ島、浦和美園、さいたま新都心、海浜幕張
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